横浜市下水道河川局施設管理課は6日、下水処理を行う水再生センター(11カ所)とポンプ場(8カ所)で大雨に備えた訓練を行い、柏尾川沿いの栄第二水再生センターの訓練を公開した。
訓練は大雨時にポンプが上手く作動しなくなったという想定。本来はコンピューターによる自動制御で稼働している弁の切り替えや、ポンプの稼働などを手動で行い、操作方法などを確認した。
さらに、停電に備えた自家発電機の稼働や、施設内の水を排水する訓練も続けて行われた。
訓練を見届けた神奈川水再生センターの岡部伸雄センター長は「課題はなく安心感を覚えた」と総括。想定のような大雨時では、訓練と異なるコンディションでの作業が必要となるが「最大限、非常時を想定した訓練」と説明した。
水中ドローンの試験も
また、当日は(一社)日本建設業連合会関東支部と協力した、水中ドローンの運用試験も行われた。試験では同連合会加盟企業が保有する水中ドローンを自家発電機下の冷却水槽へ投入。壁面にひびなどがないかを映像によって確認した。横浜市ではこの結果を基に、市として正式に水中ドローンを導入するか検討するという。岡部センター長は「鮮明な映像だった」と一定の評価をした。
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