市政報告 上大岡再開発を前へ 市会議員 たのい一雄
上大岡マスタープランの会(山野井正郎会長)主催のシンポジウム「地域の核となるまちづくりをめざして 〜上大岡周辺地区の将来像を探る〜」が18日に開催されました。人口減少局面、地域交通の充実など、港南区も諸課題を抱えていますが、「上大岡の再開発を前へ」進めていきたいと思います。
京浜急行電鉄と市営地下鉄が乗り入れする「上大岡駅」の乗降客数は1日あたり、京急が約12万人、市営地下鉄が約6万6千人と合計18万人以上にのぼります。京急では横浜駅、品川駅に次ぐ3番目の利用者数で、横浜中心部、都心部へのアクセスも良く人気のあるエリアになっています。
私自身も上大岡で生まれ育ち、このまちの再開発をマスタープランの会、周辺自治会、商店会関係者、企業、住民らと推し進めてきました。議員を志した一つに「上大岡駅周辺の発展」があり、将来のまちの姿をイメージ(下イラスト参照)していました。
1990年代にマスタープランの会が設置され、上大岡駅周辺の約18 ha(※東京ドーム約4個分)の開発を段階的に進めてきました。91年からA地区(ウィング上大岡、京急百貨店)、97年からcamio(カミオ)のあるB地区、2005年からmioka(ミオカ)のC南地区の開発を進め、今に至ります。残すエリアとしては、アーケード型のパサージュ上大岡(上大岡商店街)やFUJICITIOショッピングセンターを含むC北地区の再開発事業が駅前開発の最後のピースとなります。
同エリアは2026年の着工予定で竣工・供用開始が2031年を目指すとありますが、地元商店主や住民が納得のいく再開発を模索する必要があります。
「若者呼び込み、賑わい創出へ」
私が幼少期、子どもの頃には『9の日』に縁日が行われ、まちは賑わいを見せていました。この心躍る高揚感を地域の子どもにも感じさせてあげたいと企画したのが「縁日と映画の夕べ」です。上大岡エリアの子ども会や各種団体と協力し、30年以上にわたり桜岡小学校で開催していました。
そのほか、子ども会を中心に大岡川での鯉のぼり掲揚や七夕飾り、マスタープランの会の灯篭流しなど、四季折々のイベントを通じ、まちに彩りを添えてきました。
「衣・食・住」が全て揃う上大岡ですが、これから人口減少局面を迎える中で、さらなる魅力を創出する必要があります。市が発表した50年後の人口推計によると港南区は12万4000人(9万1000人減)で4割減少します。人が少なくなれば、まちは活気を失います。そこで、都市計画マスタープラン「港南区プラン」の中で、市は上大岡駅周辺を「より活気とゆとりある拠点づくり」を進めるとしています。そこで、C北地区の再開発が重要なポイントになってきます。
C北地区の概要は地上39階、地下1階、塔屋2階の階数で共同住宅(約450戸)、店舗、駐車場、駐輪場等が建設される予定となっていますが、私はここに若者世代を呼び込み、賑わいを創出したいと考えます。
具体的には音楽・ファッション・アートなどストリートカルチャーと密接に結びつき若者に人気のBMX、五輪競技のブレイキン(ブレイクダンス)、スポーツクライミングなどの都市型スポーツの場作りを模索していきたいと思います。また、老朽化した桜岡小学校の建替事業も控えています。地域防災拠点として、災害時の台所となりうる給食調理室や体育館への空調設備など細かい点も注視します。新たな上大岡を目指します。
田野井一雄
港南区上大岡西1-10-5 SKビル402
TEL:045-841-3221
FAX:045-843-5024
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