上郷中学校2年の川村香笑さんが8月2日、カザフスタンで行われた極真空手の世界大会「第4回世界ジュニア大会(12歳から13歳・50kg未満・女子の部)」に出場。海外選手を相手に勝ち抜き優勝を果たした。
(一社)国際空手道連盟極真会館に所属する選手たちが参加した同大会。制限時間内で攻撃を打ち合い、判定によって勝敗を決める競技でトーナメント形式によって争われた。川村さんは父・明さんが運営する横浜井上道場六浦支部(金沢区)に所属しており、国内大会で好成績を収めたことで、日本代表に選出されていた。
盤石な戦い
同部門には各国から9人以上が参加した。川村さんは1回戦がシードとなり2回戦からの登場。初戦の相手は開催国カザフスタンの選手だった。やや体格差のある相手にひるむことなく打ち合いを展開。延長戦の末に勝利をつかみ取った。
続く準決勝ではロシアの選手と対戦。再び打ち合いの展開となるも「自分の特長」という正確性の高いパンチで徐々に押し込み、こちらも延長戦の末に突破した。
迎えた決勝の相手も初戦に続きカザフスタンの選手。「パワーのあるタイプ」だったというが、肩へのパンチで相手をうずくまらせるなど、終始優位に進め盤石の勝利で世界一となった。大会前は「不安もあった」というが、「最終的には楽しかった」と、大会を満喫した様子で話した。
姉のアドバイス味方に
初の国際大会出場となった川村さんが「驚いた」と語るのはカザフスタンとロシアの大応援団だ。「会場の一面にカザフスタン、もう一面にロシア。大きなコールで自国の選手を応援しており、アウェーだと感じた」。太鼓を使うなど国内大会ではありえない状況に圧倒されたという。
しかし、川村さんには秘策があった。「空手の国際大会経験がある姉から大応援団のことは聞いていた。『どうせ言葉が分からないから、自分への応援だと思えばよい』とアドバイスをもらった」と、逆風までも力に変えて戦った。
また、試合以外の部分でも苦労があった。普段は試合前にカレーやうどんなどを食べるが、現地で日本食を調達するのは不可能。そこで、お湯を入れただけで食べられるインスタント食品や、現地で調達できるファストフードチェーンの食事で済ませた。それでも、日本から出場した他の選手とも協力しながら最高の結果をつかんだ。
次なる目標は来年6月に国内で行われる大会。海外の選手も出場する国際大会で、再び世界の頂点を目指す。「自信はある」と静かに闘志を燃やした。
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