老朽化による建て替え工事に伴い消防署隣(桂町)に一時移転していた栄区医師会休日急患診療所が1日、新しい建物が完成した公田町に戻った。新屋舎は3階建てで感染症の診察を想定した構造になっている。
(一社)横浜市栄区医師会が設置している休日急患診療所は、日曜日や祝日でクリニック・病院が休みの際、同会に加盟する内科医、小児科医に加え看護師、薬剤師、事務員らスタッフが当番制で急病人を診察する機関。老朽化した施設の建て替えのため昨年5月、栄消防署隣の旧本郷地区センターに一時移転していてた。
耳鼻科用の部屋も設置
今回完成した新屋舎は3階建て。休日急患診療所、同会、栄区訪問看護ステーション、栄区居宅支援センター、栄区在宅医療相談室が入る。同会によると休日急患診療所について、以前との変化は耳鼻科用の診察室の設置と感染症の診療に備えた動線の確保だという。これまでは、内科・小児科のみ診察を行っていたが、新たに耳鼻科を設置。耳鼻科医の当番日のみ診察が可能になる。
また、一般患者と発熱患者の動線が分けられるようになったこともメリットだという。新型コロナのような大規模な感染症の流行だけでなく、水疱瘡など一般的な感染症の診察も想定した設計となっている。さらに、診察室が個室化されたことで、患者のプライバシーにも配慮した。
同会の野村武会長は「新しい建物の完成は嬉しいが、どう使うかが大事。区民には必要に応じて利用してほしい」と話している。
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