横浜市立南高等学校の食堂でこのほど、6人の生徒有志が考案した学食メニュー・生姜焼き丼が販売された。環境に配慮したエコフィードという飼料を使用した豚肉を採用。限定50食が完売した。
総合的な探究の時間を「トライアンドアクト」と呼び、興味のある事柄が近い生徒同士で結成したサークルがそれぞれ独自の活動を行っている市立南高等学校。その一環として2年生の佐々木悠凪さんを含む6人のサークルがエコフィードで育てられた豚を使用した「生姜焼き丼&カニカマサラダ」を考案し、校内の食堂で販売した。
当時1年生だった佐々木さんを中心に環境問題や動物に興味があるメンバーで結成された同サークル。今回の取り組みは7月に行った「日本フードエコロジーセンター(相模原市)」 への工場見学がきっかけだったという。サークルメンバーはそこで食品の製造過程で排出されたごみ等を使用したエコフィードという飼料について学んだ。その一週間後には食堂にエコフィードで育てられた食品を使用した定食を販売したい」と提案。豚肉は日本フードエコロジーセンターから紹介された厚木市の臼井農産から、売れ残ったパン等を活用した飼料で育てる「優とん」を仕入れた。
当日は50食分が用意されたが、午前中の内に完売。生徒が考案したメニューを食べるのを楽しみにしていたという附属中学校副校長の本江聡美さんは「余計な脂がなく、さっぱりしていて美味しい」と満足気。メンバーの川崎柚衣さんは「これを機にエコフィードを多くの人に知ってもらえたら」と語った。
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