4月1日付で中区長の任に就いた 三上 章彦さん 金沢区在住 56歳
福祉に厚く区民にも熱い
○…市入庁31年目、これまで福祉や子育て分野に長く携わってきた。前任の3年間は待機児童対策に尽力し、部長でありながらも現場に出向くなど、仕事への情熱は人一倍だ。
○…最初の一歩は、戸塚区役所の保険年金課。国民健康保険の業務を経て、保土ケ谷の保健所や「地域ケアプラザ」の整備などを担当してきた。一時は、庁内選抜の10人で構成された行革特別チームに席を置いたことも。待機児童の改善にあたっては、保育園の新設と並行して既存施設への定員拡充を担当した。「飛び込みで保育園を回りましたよ。夏なんか汗だくで」と苦笑い。「やっぱり自らが出向くことで、園の方も話を聞いてくれる」
○…横浜市の中心に位置する中区。都会気質という先入観ははからずも裏切られたようだ。「『中区民』としての誇りと愛着を強く感じた。横浜のイメージを担う中区の住民は、そのイメージに対する責任感が強い」。区役所職員については、「地域の方と打ち解けて話している姿を良く目にする。ある程度、信頼関係ができているようだ」と分析する。
○…大学生の頃は、編集者志望だった。50倍の狭き門を突破し出版社に内定するも、家族の看護などの事情から辞退。その後、公務員の道を選んだ。26歳で結婚、妻は編集者として現在も現役だ。「妻は若いころから忙しいんですよ。夜も遅い」と、家では気晴らしに料理に腕を振るう。18番は、煮込みハンバーグにアジの南蛮漬けという。妻につられて今や数匹の愛猫と生活をともにする。また小説から実務書に至るまで、年間350冊も購入する愛読家でもある。
○…「去年より今年、今年より来年と、一歩ずつ暮らしやすい中区にしていきたい」と意気込みを語る。「まずは、市民と行政がともに手を携えて防犯や防災、子育て支援などを進めていけるよう、環境整備に力を入れていく」と目標設定は明確だ。
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