市立立野小学校=中区=の児童が12月3日と5日の2日間、地元の大和町商店街内の店舗で職場体験を行った。同商店街で小学生の職場体験が実施されるのは初めて。
今回、体験に訪れたのは5年3組の39人。同クラスは今年度の総合学習として、大和町商店街の活性化をテーマに活動している。10月末に同商店街で開催された「横浜山手やってみよう会」(鈴木真一会長)主催のハロウィンイベントにも、一部の児童が運営側として参加。その後「もっとお店の方々の思いを探りたい」と児童から職場体験の企画を同会に提案し、実現した。
体験は3日と5日、それぞれ約2時間行われた。子どもたちは2〜4人ずつに分かれ、鮮魚店や履物店など商店街の26店舗で各店の仕事に挑戦した。
鈴木会長が営む「マルトクリーニング」では、服の受け取りや営業といった外回りの同行のほか、回収したハンガーの整理や衣類のたたみ、仕上げのカバーかけなどの仕事を体験。店員から「ハンガーは形ごとにまとめてね」などとアドバイスを受けながら、真剣な表情で作業に取り組んでいた。
同店で2日間過ごした田熊紫穂乃さんは「実際に仕事をやってみて、普段知れないことをたくさん学べた」と感想を語った。
鈴木会長は「お店の歴史や街のことを知ることで、地元に愛着を深めてもらえると嬉しい。私たちも小学生と交流する中で、商店街を元気にするアイデアを見つけられれば」と話した。
今回の体験を含む児童の取り組みは、3月に立野小で開催される発表会で披露される予定だという。
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