高齢者の生活サポートスタッフを増やすために講座を開く「はっぴいさん」代表の 中村 久子さん 西区在勤 61歳
「W・Co」で生きいき
○…メンバー全員が出資し、対等の立場で働き、運営に関わる組織体『ワーカーズ・コレクティブ(W・Co)』。初めてその立ち上げに関わったのは1998年。「欧米では一般的なこの働き方が、日本でもっと広がれば」と期待する。
○…日々、ケアマネージャーとして西区を自転車で駆け回る。高齢者から子育て世代、子どもまでが集う居場所『ばぁばの家あさだ』の運営にも関わり、2013年には高齢者の暮らしのサポート事業を展開する『W・Coはっぴいさん』を立ち上げた。「生きにくさを抱える若者に就労の場を提供できれば」と、現在、20から30代の約15人がスタッフとして参加し、地域のシニアスタッフ9人とともに草むしりや清掃作業などを有償で請け負っている。若者スタッフをサポートするシニアメンバーを増やすために、まずは事業への賛同得ようとこのほど、専門家による講習会を企画した。「経験の少ない若者をサポートし、彼らとともに高齢になっても暮らしやすいまちづくりをともに進めたい」と想いは熱い。
○…三浦郡葉山町出身。大学卒業後、図書館司書を7年務めた。結婚し子育てに専念。ひと段落したところで、食や福祉などに関心を持つように。そんな折、「いきいきとしている先輩のワーカーズを見て、私も参加してみたい」と、高齢者サポートのW・Coに参加したのが96年。現在は南区に住むが、21年間過ごした西区は「自転車で回れるこのサイズが好き」と今も活動拠点となっている。
○…ヘルパー2級をはじめケアマネージャー、そして3年前には介護福祉士の資格を取得するなど努力家だ。「今年も2回ほど」と演奏会前は趣味のバイオリンを猛練習、「大変なんですよ」と苦笑い。「この子です」とスマートフォンには愛犬「シェリ」の写真がおさまる。今後もW・Coを通して「生涯現役で若者と一緒に頑張っていきたいですね」と抱負を語った。
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