熱い青春時代の思い出がグランドでよみがえる―。
県立高校5校による野球部OB友の会「ツースリークラブ」が10月25日、横浜緑ケ丘高校グランドで秋恒例の対抗戦を行った。
当日は、神奈川県立高校で唯一甲子園に行った希望ケ丘高校で大会史上唯一の「ホームラン賞」を受賞した内野雅史さん(81)をはじめとする往年の名選手たちも顔を揃え、熱戦を繰り広げた。今年は横浜緑ケ丘が初優勝、横浜立野が昨年に続き準優勝をおさめた。
同クラブは希望ケ丘(一中)、横浜翠嵐(二中)、横浜緑ケ丘(三中)、横浜平沼(第一師範)、横浜立野(第二師範)の旧制5校が加盟。立野・翠嵐のOB会有志の発案で、2008年に発足した。一〜三中の元男子校が「3」校、第一、二の元女子校が「2」校であることから野球用語にちなみ「ツースリークラブ」と名付けたという。
設立当初は60・70代が中心だった出場選手も、最近は各校の勧誘強化により40・50代が多くなり20代の参加も見られるようになった。そんな幅広い年齢の人が楽しめるよう試合はトーナメント方式で1試合5回戦(又は70分)、バッテリーは40歳以上、投球回数は1人2イニングまでなど、独自のルールを設けている。しかしほとんどの選手が「プレーするのは年に1度この試合だけ」といい、毎年気合いを入れすぎて肉離れや足がつる負傷者もちらほら。珍プレー好プレーの続出にベンチも大盛り上がりで、声援や笑い声が絶えない。
ベンチで応援していた狐塚寿一さん(立野OB)は「ユニフォームを着るとみんな若く見えるよね」と笑顔。同じく立野OB・監督の山本欣志さん(63)は「年齢関係なく仲よくなれる。試合後の飲み会も楽しみの一つ」。同クラブの会長を務める緑ケ丘OBの佐藤忠弘さん(75)は、「OB会の活性化だけでなく現役選手たちとの交流も図っている。若い世代のOBも積極的に参加してもらえれば」と話している。
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