桜木町や山下公園、元町・中華街に本牧など、様々なエリアを巡り中区の魅力を再発見できる取組み「演劇クエスト」が昨年12月に始まった。
この取組みは中区役所と経済局が協力して企画したもので、区内各地の商店街に足を運んでもらうことを目的としている。
中区内を巡る仕掛けとして「冒険の書」(A5判・英字併記)を製作。桜木町駅やマリナード広場などを起点とする11篇のストーリーが収められており、設問ごとに好きな選択肢を選んで自分だけのストーリーを読み進め、実際にまちを巡るロールプレイングゲームとなっている。冒険の書の総合演出・編集は、これまでもまち巡りの作品を多数制作してきた市内在住の演劇批評家・藤原ちからさんが務めた。
アプリで商店街のクーポンも
さらに「演劇クエスト」にあわせて区内商店街のキャンペーンも2月28日まで展開する。スマートフォンに専用アプリをダウンロードし参加店舗(約80店)の近くで起動すると10%割引やソフトドリンク1杯無料などのお得なクーポンを取得できるというもの。アプリは岩崎学園情報科学専門学校の協力で開発した。
区職員の熱意、形に
構想は一昨年の夏ごろ。中区地域振興課の職員が地域住民との交流の中で演劇クエストを手がける藤原さんを知り、商店街活性化にと区全域対象の作品を藤原さんに提案。当初は広域すぎるという課題もあったが職員の熱意が通じ了解を得て、事業化に漕ぎつけた。
地域振興課では「自分が本の中に入ったような不思議な感覚が面白い」と話す。
冒険の書は中区役所、中央図書館、中図書館、市民情報センターなどで入手できる。(問)中区地域振興課【電話】045・224・8132
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