市内の大規模な危険物災害へ対応するための部隊「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」が4月23日に運用が開始された。それに合わせ、同日に公開訓練が行われた。
この部隊は東日本大震災を契機に市消防の緊急消防援助隊に創設された。同震災では危険物の流出やコンビナート火災が多発。そこでの消火活動の教訓を踏まえ、化学製品を生産する工場施設や装置など、エネルギー・産業基盤が立地する全国12地域で同部隊を編成することが「日本再興戦略改訂2015」に位置付けられた。横浜市には根岸製油所など大規模なコンビナート地域があるため、2018年3月29日に国からの無償貸与で配備された。
この部隊は基本的に「大型放水砲搭載ホース延長車」と「大容量送水ポンプ車」の2台で編成されている。
ホース延長車は通常の消防車両が毎分3千リットル分を放水するのに対し、毎分8千リットルを放水することができる。ポンプ車は車両上部にクレーンを搭載し、1Km先へ毎分4千リットルを送水可能だ。また、最大毎分5千リットルを取水することができる。
この2つの車両の特性を活かし、コンビナートの火災だけでなく、市内の木造密集地火災にも有効活用するとともに、市外の水が使えない地域の消火活動等に活用されることが期待されている。
公開訓練後、髙坂哲也消防局長は「大地震の大規模火災に有効。訓練を重ねてほしい」と話していた。
中区・西区・南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>