西区の藤棚商店街から一本入った路地裏。もともと町工場だった一軒家の戸を開けると、眼前に広がるのは野球のマウンドと人工芝―。
ここは、元プロ野球選手の戸叶(とかの)尚さん(43)が塾長を務める「野球塾」。縦に長い約100坪の空間には、横浜スタジアムと同じ会社の人工芝が敷き詰められている。
元横浜ベイスターズの戸叶さんは、投手として1998年の日本一などを経験した経歴の持ち主。引退後は瀬谷区などで少年野球の指導をしていたが、このほど藤棚に開校した「みんなの野球塾」の塾長に就任した。
訪れたこの日は、瀬谷時代から教えている藪崎結斗君(小3)をマンツーマン指導。投球練習では戸叶さんがアドバイスを送ると、ミットに収まる音が即座に変わった。両親も「普段公園で投げているのと様子が全く違う」と目を丸くする。
「皆の秘密の特訓場になって、いずれプロが出てくれば。商店街も近いので地域貢献もしたい」と戸叶さん。路地裏の養成所から、横浜を沸かせる逸材が誕生するか。
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