アフリカ開発会議やラグビーW杯、東京オリンピック・パラリンピックなど大規模な国際大会開催を控え、外国人観光客を多数乗せたバスでのテロ災害発生を想定した訓練がみなとみらいの臨港パークで7月16日に行われた。留学生ら外国人39人が参加、市交通局や西消防署、戸部警察署、けいゆう病院など7機関が連携を確認した。
バスで催涙スプレー
訓練では混雑したバスの中で催涙スプレーが噴射された想定で、運転手が乗客を誘導し緊急通報。警察と消防が駆けつけ、犯人確保と負傷者の救護活動が行われた。
搬送された外国人に対して多言語に対応したスマートフォンのアプリケーションやイラストなどを指さしするコミュニケーションボードを活用し、意思疎通を図る訓練も。終了後、多言語アプリを使用したフランス人の女性(46)は「機能はしっかりしているけれど、音声が小さく聞き取りが難しかった」と話していた。
また、訓練では犯人がバスに爆発物を仕掛けたことも判明。防御服に身を包んだ機動隊員が爆発物を取り除く手順も確認していた。
訓練を終え宮川淳一西消防署長は「多言語アプリなどの活用も必要だが、それ以前に隊員の言語スキル向上も重要だと感じた」と振り返っていた。
![]() 警察の機動隊による爆発物処理も
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