夏祭りの季節。誰もが町内の神輿担ぎに参加できるようにと中区の大和町立野祭礼実行委員会はこのほど、「お神輿参加ガイド」を作成した。
ガイドはA5サイズを縦に2つ折りした短冊上のもの。8月10日と11日に執り行われる夏祭りに向けて、町内会会員をはじめ商店主などの協力を得て、6月末から配布している。
日本語だけでなく、外国人にも関心を持ってもらおうと英語版も作成した。日本語版が250部、英語版は130部印刷している。
わかりやすさ重視
祭礼実行委員会のメンバーで5年ほど前から神輿渡御(神輿を担いで町内を巡ること)に参加している三上宇未さん(32)は、神輿担ぎについて「関係者以外は入りづらいイメージがあるのでは」と問題意識を持っていた。
今年4月ごろ、町内の若手メンバーとの酒席で、そのような問題意識を話し合うなか、参加方法を分かりやすく明示したガイドづくりの発案があり、三上さんを中心に一気に動き出した。
ガイドに掲載した写真は地元の写真館から提供してもらうなど、地域の協力を得て進めた。祭りの服装紹介として自身がモデルとなり法被(はっぴ)やはちまき、足袋(たび)などを紹介。また大和町立野町内会が所有する神輿の数や町内会の氏神(根岸八幡神社)の紹介、祭りは誰でも参加可能なことなど、「お祭りトリビア」コーナーも設けている。
つながりづくりに
都内から大和町に引っ越してきた三上さん。地域のつながりを持ちたいと町内会に入ったという。「お祭りに参加することで、さらにつながりができる。それが災害時の助け合いにもつながると思う」と話した。
神輿渡御は8月11日の午前10時、正午、午後2時の3回執り行われる。
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