岡野中学校女子硬式テニス部の顧問を務める 田中 耕太郎さん 西区在勤 46歳
「感謝」を胸に全国導く
○…「最後までボールを追うんだ」と岡野中学校のグラウンドに響く声。全身茶褐色に日焼けした声の主は、女子硬式テニス部を春夏通じて全国大会出場に導いた熱血顧問だ。８月19日と20日に行われた夏の全国大会では、団体戦でベスト８、個人戦（ダブルス）で全国３位の好成績を収めた。「日々の厳しい練習を乗り越えて、全国ベスト８まで連れて行ってくれた生徒たちには、感謝でいっぱいです」
○…泉区生まれ、３人兄弟の長男。幼少期から活発な子どもだったという。中学生のときは、生徒会長など学校行事のまとめ役を務めた。「自分の活発的なところを先生が目に留めて活かしてくれたことで、学校が楽しくなった」と振り返り「中学校の教師になりたいと思った原点です」と笑顔。
○…教師を目指すため勉学に励み、横浜国立大学の教育学部に進学。理科の教師になるべく研鑽を積んだ。また在学中は今まで未経験だったテニス部に所属。練習を重ね上達するにつれ「教員になったらテニス部の顧問になりたい」と思うようになった。大学卒業後、４つの学校を経験し、岡野中学校へ。市立中学校では、初めて硬式テニス部の指導を任された。
○…顧問になってから６年目。日々本気で練習に取り組み、初心者の生徒たちに「粘って我慢するテニス」を一から教えてきた。着任時は、県大会止まりだったが年々成績を伸ばし、全国大会でも戦えるチームに成長した。「日々本気で指導しています。それに生徒たちが応えてくれるから、今があると思っています。素振りからはじめた生徒たちが掴んだ全国ベスト８です。私にとっては日本一の生徒たちでした」と目には涙。そして現１・２年生を主体とした春の大会に向け、練習に励んでいく。
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