4月1日付で中消防署の署長に就任した 味上(みかみ) 篤さん 中区在勤 57歳
地域と手を携え防災を
○…「横浜市の行政・経済の中心である中区を担当させていただくことに職責の重さを感じております」と中消防署の新署長に就任した心境を話す。これから舵取りを行う上で「伊勢佐木、加賀町及び山手消防団の皆様をはじめ、地域の方や事業所の皆様と手を携えて防災・減災に取り組むことで、安全・安心を実感していただくよう努めていきたいです」と意気込んだ。
○…鶴見区出身で現在は戸塚区に住む。小学生のころにアメリカで製作された映画『タワーリング・インフェルノ』を観たときに人命救助活動を行うスティーブ・マックイーンの姿が消防への憧れに繋がった。念願の職に就き約40年間のキャリアを積んでいる。
○…今までは、訓練センターの教官や東日本大震災時に航空隊員として被災地に飛び、現地で活動する隊員を支えるなど様々な立場で消防業務を行った。昨年までの2年間は栄消防署の署長を務め、高齢者の住宅防火対策として住宅火災警報器の設置などに力を入れた。「中区でも自ら命を守る『自助』、隣近所の助け合いによる『共助』について啓発活動を行いながら、自主・自立、さらに自発的に行動できるように取り組んでいきたい」と話す。
○…中区の印象は「山下公園や元町・中華街など名所が多く誰もが訪れて楽しめる街」と語るが、火災や救急件数が市内でも多いことに触れ「日頃から火災予防対策や救急需要対策が大切だ」と語気を強める。新型コロナウイルス感染症が広がるなか「県内でも日々感染者が増加しています。3密を避けることや手洗い、咳エチケットを励行することが重要です」と話し「一人ひとりの行動にかかっています。力を合わせていきましょう」と呼びかける。
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