西区内で今年に入ってから5月末までのオレオレ詐欺や架空請求といった特殊詐欺の認知件数が、前年比マイナス20件の2件(暫定値)に留まっていることが分かった。戸部警察署と西区防犯協会ではSNSを使った「サイバー巡回」が被害減少に一定の効果が出ていると見ている。
県警本部の統計では県全体で4月末までの特殊詐欺認知件数自体も前年比0・7倍程度と減少傾向にあるが、それを大きく上回る減少幅だ。戸部署生活安全課では「新型コロナウイルス対策で休校や在宅勤務が増えた結果、犯人が息子・娘を装っても本物が家にいるために騙されないことが多い」としている。
一方で「コロナ禍で失業するなどお金に困った人が『高収入バイト』とネット上での受け子勧誘に釣られるケースもある」と指摘する。
西区防犯協会ではこうしたネット上で共犯を募る動きに対抗しようと、県内でも珍しい公式ツイッターを昨年7月に開設。犯人の目につくよう「#受け子」「#闇バイト」などのハッシュタグを投稿に入れ、犯人を威嚇している。区内で実際にあった「アポ電」の手口もタイムリーに紹介しており、同課では「不審な電話を受けたら警察に通報してほしい。注意情報を共有でき地域全体の犯罪減少につながる」と協力を呼びかけている。
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