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中区・西区・南区 コラム

公開日:2020.10.22

本牧 気まぐれ歴史散歩 38
『リング』貞子と本牧

 世界で最も有名かもしれない日本の恐怖サスペンスの名作『リング』。長い髪を垂らし、白い服を着て、テレビの中から這い出てくる「貞子」の映像は、世代を超えて世界中の人たちを震撼させ、今でも目に浮かぶ方が多い有名なシーンだと思います。

 平成3(1991年)に発表された鈴木光司先生のこの作品ですが、実は最初に起きた事件の舞台が、本牧のあの場所だったのか…ということをご存知の方は、本牧にお住いの方でも案外少ないのではないかと思います。

 「三溪園…」から始まる冒頭の1ページ目には、接収が解除され、新本牧が開発されていくときの様子が、手短ながらその光景がはっきり思い浮かぶよう描写されています。私は、その頃の本牧の姿を写真や資料でしか知らないのですが、その冒頭の数ページから、今の様子と当時の様子を重ねて想像することが出来ます。昭和の末から平成になって間もない新しく生まれ変わっていく本牧の姿を見てきた方々にとっては、この作品の冒頭の部分を読まれただけで、当時のマンションの灯りや工場の夜景が目に浮かぶのではないかと思います。世界に誇れる本牧の新しい名所の1つにしたいなと感じますが、その場所がどこなのかは、皆さん作品で是非ご確認ください。

 次回は、この作品の最初の現場近くのショッピングセンター方面へ向かいます。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)

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