西区の宮谷小学校(小宮寛之校長・児童数799人)がこのほど「学校給食優良学校」として、文部科学大臣表彰を受賞した。学校独自の教育課程や特色ある学校給食など、長年行ってきた食育への取組が評価された。
この表彰は学校給食の実施に優れた成果をあげた学校に贈られるもので、今年度は全国で同校を含む9校が受賞。昨年は県学校給食特別優良学校にも選ばれている。
同校では2005年度から特色ある学校づくりを行う「パイオニアスクール横浜(PSY)」の実践校として、「食・体・心」の3領域で構成する「健康科」の実践研究を推進。食領域では好き嫌いなく食べる、栄養バランス良く食べる、和食の文化を大切にするなど、学年に応じた単元を設定し、指導を継続している。16年から19年までは「食育実践推進校」にも指定され、食育に力をいれてきた。
また学年間の交流を図る「縦割り給食」や地域の人を招いた「ふれあい給食」、年数回の行事食では浅間神社の祭りにあわせて赤飯を提供するなど、特色ある給食を実施。こうした取組が今回の表彰につながった。
食に興味を
その他にも、とうもろこしの皮やそら豆のさやを自分たちでむいたものを給食に出したり、中庭をテラス席にして食べる「中庭給食」(昨年で終了)などの体験を通して、子どもたちの食への興味を育んできた。しかしコロナ禍である今年度は、これまでの活動が全て中止に。小宮校長は「今回の受賞は学校、家庭、地域が連携した取組が評価されたと思う。感染症が収まってきたら、またコミュニケーションを取りながら食を楽しむという経験をさせてあげたい」と話した。
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