関内で青少年の育成支援を行う「アートスペース『と』」が、「ヨコハマ野菜でつながるプロジェクト」を本格始動した。横浜産野菜を通して、コロナ禍でも支え合える仕組みづくりやSDGsの課題解決に取り組む。
この事業は市の「SDGs bizサポート補助金」の助成を受けて実施。コロナ禍で新しい生活様式に対応した交流の場を作ろうと、アートスペース「と」で活動する20、30代のスタッフが中心となって企画した。
「ヨコハマ野菜でつながるプロジェクト」では子どもがいる家庭を対象に月2回、地元農家の協力を得て畑から収穫した新鮮な野菜を無料で配達。その野菜を使って調理する様子や出来上がった料理を写真や動画で撮影し、事務局に送ると次回の野菜が届く仕組みだ。野菜の配達のほか、苗から野菜を育てる体験や畑(神奈川区)での農業体験にも参加できる。
動画などの情報発信を条件にすることで、楽しみながら参加してもらい、家族の会話のきっかけや参加者同士がオンライン上で交流できる場を提供することが狙い。動画作成やITの相談も受け付け、新しい生活様式に即したコミュニケーションツールとしてWEBが活用できるような支援も行っていくという。
悩み共有、相談も
「と」は今年4月に石川町から関内さくら通りに移転。青少年の学習支援を継続するもコロナ禍で集まることが困難に。リモートでの学習支援や外出できない子におやつを届けるなど、活動が一変したことが今回の取組につながった。
「毎回スタッフが野菜を直接届けに行くので、何かあれば気軽に相談して欲しい」とプロジェクトリーダーの瀧脇信さん(23)。「人と会う機会が減り、孤独や不安を感じている人も多いと思う。美味しい横浜野菜を食べ、農作業することで心身の疲れを癒したり、コロナ禍の悩みを共有しながら新しい繋がりの場を楽しんでもらえたら」と参加を呼びかけた。
参加無料。期間は来年2月まで。野菜の生育状況や料理をした様子を撮影し、WEBでの交流や情報発信に挑戦したい人が対象。中・西・南区の小学生から大学生までの家族(先着100組)。申込・問合せは【メール】jizai.jizai@gmail.comへ。
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