西区第3地区で昨年4月から運行している移動支援バス「おでかけ3(さん)」を紹介するホームページ(HP)が、このほど完成した。仕事で培ったスキルを生かす社会貢献ボランティア・プロボノ4人が1カ月ほどかけて制作。同バスを運営する実行委員会では、このHPを通して、高齢者に限らず幅広い世代に周知したいとしている。
おでかけ3は、山坂が多い第3地区(浜松町・藤棚町・久保町・東久保町・元久保町)で、買い物や通院への活用を目的に地域住民と障害者施設の連携により誕生した。
相鉄線西横浜駅駅前の障害者支援施設「生活創造空間にし」が提供する車両(バン)を活用し、毎週水・金曜日(1日4便)に運行。藤棚商店街と東久保町や藤棚県営アパートなどの住宅地、また聖隷横浜病院=保土ケ谷区=など8停留所を巡る。乗車1回につき30円。
試行運転から含めると3年目となるおでかけ3。現状は利用者名簿に65人の登録があるものの高齢の利用者が多いため、実行委員会では子どもから大人まで誰もが利用してもらえるように、この活動を周知しようとHP作成を検討。そこで横浜市のプロボノプロジェクト「ハマボノ」に依頼した。
現役IT関係者が制作
HP制作を担当したのはハマボノに登録するボランティア4人。IT関連の企業などで働くプロフェッショナルたちだ。
10月末からプロジェクトをスタートさせ、実行委員会へのヒアリングなども行い、11月28日に生活創造空間にしでお披露目。委員からは第3地区の「3」の表記を漢数字にするか算用数字にするか、また団体紹介の順番や色味など、地元ならではの細かな指摘が寄せられたという。制作リーダーを務めた小川淳さんは「皆さんの熱い思いが伝わってきた」と話す。また、制作に参加した中島俊春さんは、完成したHPについて「おでかけ3のアーカイブ(活動記録)の一助になれば」と期待していた。実行委によると、今後、HPの更新は第3地区内の障害者作業所に依頼する予定。
笠原實実行委員長(83)は、「人とまちをつなぐことがおでかけ3の目的。HPでこの活動を広く知ってもらえたら」と話していた。実行委は、住民や藤棚地域ケアプラザ、生活創造空間にし、西区社協などの職員ら18人からなる。
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