サッカーJ3リーグを戦うYSCC横浜が12月20日、ニッパツ三ツ沢球技場で藤枝MYFCと対戦し、1対0で勝利。2020年シーズンの最終戦を、18試合ぶりの白星で飾った。
YSCCは最下位で挑んだ34節。前半は互いに決定機がなく、スコアレスで折り返し。迎えた後半7分、パスカットから左サイドを崩し、MF音泉翔眞選手のクロスに反対サイドから駆け上がったDF宮尾孝一選手が左足で合わせ得点。その後も今季得点ランキング2位のFW宮本拓弥選手が決定機を作るなど攻撃の手は緩めなかった。終盤は藤枝の猛攻を受けるも粘り強く跳ね返し、1対0で試合終了。9月19日の鹿児島ユナイテッドFC戦以来の勝利となった。最後のホイッスルが鳴った瞬間、キャプテンの宮尾選手は地に膝をつき、涙を流していた。
また今回の勝利で17位に浮上。最下位でのシーズン終了はまぬがれた。
シュタルフ悠紀リヒャルト監督は「まずはコロナ感染者が出ず、シーズンを終えられて良かった。不甲斐ない順位で課題が残る結果となったが、来季へつながるシーズン・最終節になったと思う」と振り返った。
Jリーガーから格闘家に
今季限りでの引退を表明しているFW安彦考真選手は、プロ3年目にして初先発となった今節。42歳ながらも後半13分まで出場し、前線で空中戦の競り合いや相手DFへのプレッシャーなど前線で攻守にわたり闘志を見せた。プロ初ゴールとはならなかったが、交代時には当日訪れた1000人超の観客から、大きな拍手が送られた。
試合後のセレモニーで安彦選手は引退後のキャリアについて「格闘家になってRIZINを目指す」と発表し、会場からはどよめきが起きた。その後の会見で安彦選手は「挑戦者の代名詞となるために1度諦めたサッカーに挑戦し、結果が出ず後悔はあるものの、チームメイトに託して次へ進みたい。社会の停滞感・閉塞感と戦い、パンチで打ち壊していけたら」と意気込んだ。
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