藤棚の再生を目指し、冬の剪定作業が西区内8つの公園で順次進められている。それに先立ち、2月10日には国道1号線近くの浜松町公園で専門家を招いて講習会が行われ、西土木事務所の職員ら約20人が参加した。
この取り組みは「藤の花再生プロジェクト」として西土木事務所が維持管理する公園の内、藤棚がある8公園を対象に昨年6月からスタート。夏の剪定を経て、今回が藤の花を咲かせるために重要となる冬の剪定作業。当日は6月に引き続き、(株)アートグリーン溝口造園=西区南浅間町9=の一級造園技能士、小林哲也さんを講師に招いた。
専門家の知見生かし
花芽と葉芽を見分けて、葉芽がついた蔓を切り落としていく。しかし、まだ季節が早いということもあって、その2つを見分けるのが難しく、土木事務所の職員は小林さんの説明に熱心に耳を傾けていた。その後、実際に脚立に上って小林さんと一緒に剪定作業を実施。絡み合った蔓や枝が取り除かれ、すっきりとした藤棚は春を待つ姿となった。
小林さんによると花を咲かせるには日当たりや土の養分の有無が重要だという。土木事務所の森高次副所長は「数年かけて花を咲かせるようになれば。長い目で見守ってほしい」と話していた。藤棚交差点付近にある2つの藤棚を手入れしている藤の棚保存会メンバーの鈴木現さんも講習会に参加。「どこまで切っていいのか、全体のバランスを見ないと」と話し、今後の参考にしようと小林さんの作業をスマートフォンで撮影していた。
藤の花が咲くのは4月下旬から5月上旬が一般的。同プロジェクトでは、きれいに垂れ咲く1mの藤の花を目指している。
対象の公園は以下の通り。▽浜松町公園▽戸部公園▽伊勢町もくせい公園▽御所山公園▽境之谷公園▽霜下公園▽軽井沢公園▽楠町公園
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