関内フューチャーセンター=中区北仲通3=の1階2階で展開するシェアオフィス・コワーキングスペース「mass×mass(マスマス)」の運営担当を務める森川正信さん(45)が、1棚1オーナー制の「本屋」を同センター1階に作ろうとクラウドファンディングに挑戦している。開業は5月予定。
マスマスは、今年3月11日に開業10周年を迎える。現在、周年事業の一環で、ワークショップイベントの開催や地産地消の弁当販売スペースとして活用していた1階の「ワークショップスタジオ」を改築しており、その新たな活用として構想しているのが、1棚1オーナー制の「本屋」・「LOCAL BOOK STORE」だ。
森川さんは、同オフィスで多くの起業家とコミュニケーションを取るなかで、この事業のアイデアに繋がり、昨年夏から準備を開始。「コロナ禍で人と出会うことが難しくなるなか、本屋は日常的に通う場所。本を通じた日常的な人との接点を再構築したい」と話す。
誰でも利用可能
本棚のオーナーは地域に開かれており、同オフィスの会員はもちろん面接などの手順を踏む必要はあるが、対象に制限は設けていない。森川さんは、「多様な生き方をする人の本棚が集まり、気に入った本を手に取るだけでなく、そのオーナーとも出会うコミュニティーが作れたら、新たなアイデアや価値が生まれるきっかけになるのではないか」とこの事業への思いを語る。また、スペース内には、ローカルに活動する作家やアーティストが手掛けた作品を販売できる場所も構築する予定だ。
「本屋」は今年5月に開業する予定となっており、資金調達やより多くの人にこの取り組みを知ってもらいたいと、クラウドファンディングに3月末まで挑戦している。目標金額は200万円で2月27日現在で72万円まで集まっている。
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