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「SDGs考えるきっかけに」 立野小5年生が弁当企画

教育

公開:2021年3月11日

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「レストラン北欧」の前でSDGs弁当と生産者の取組を紹介する冊子を掲げる5年2組の児童たち
「レストラン北欧」の前でSDGs弁当と生産者の取組を紹介する冊子を掲げる5年2組の児童たち

 持続可能な社会について考えてもらうきっかけにしようと、立野小学校5年2組(境孝教諭)の児童が考案した「SDGs弁当」が、学校近くの「レストラン北欧」で2月13日から27日までの毎週土曜日に販売された。

 同クラスでは社会科の授業で持続可能な社会について学ぶ中、環境に配慮した米作りや養殖業、林業に取り組む生産者たちとオンラインで交流。生産者の思いを伝えることでSDGsについて多くの人に知ってもらおうと、弁当の販売を考案したという。

 弁当作りはこの取組に賛同した北欧が協力。養殖水産物のエコラベル「ASC認証」を日本で初取得した宮城県南三陸のカキと山形の米を使ったカキフライ弁当に、岐阜の国産材を使った割りばしを添えて500円で販売した。児童たちは手作りのポスターや冊子で生産者の取組を紹介。「温暖化や環境汚染から生き物を守るため、国産のものを選んで買うことで次世代に引き継ぐことができる」と訴えた。

 販売日には児童や保護者、取組を知った地域住民が買いに来る姿も見られた。最終日には朝から行列ができ、3日間で247食が完売。再販を望む声もあったという。弁当を食べた保護者の一人は「手間や費用をかけ持続可能な生産を続けていくことは並大抵の努力ではできないと思う。少しでも安い商品を買ってしまいがちだが、消費者も責任ある買い物をしなければいけないと感じた」。境教諭は「家族とSDGsの話をするようになったという児童も多く、身近な地域で発信した意義は大きかった」と話した。同クラスの山口敦史さんは学習を振り返り「お弁当を通してSDGsの取組を地域に伝えたり、自分たちがその意味を深く理解することで、少しでも世界を変えることができると思いました」と感想を述べた。

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