児童と地域で花植え
横浜中華街で環境美化
11月25日
横浜吉田中学校(米盛司校長)の校舎(北側)に全校生徒(470人)で制作した横断幕が飾られている。3m×6mの大きさの横断幕に「元気づける」「励ます」などの意味を持つ「Cheer Up‼」の文字を大きく掲げた。生徒自身も描かれており、外国につながる子どもが多い同校の特徴から、絵に多様性の大切さを表現している。掲示は、3月末までを予定している(延長する可能性もあり)。
文化祭の企画で
同中学校の文化祭は、毎年10月に体育館で劇などの発表を行っていたが、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、内容を変更しグラウンドで実施。そこで、コロナ禍で「落ち込む地域を元気づけたい」と文化祭実行委員会の発案により、全校生徒で絵を描くことになった。
制作は、同委員会で全校制作係を設け、絵の構成を立案。下描きなどの準備を済ませた後、色を入れていく過程を全13クラスで分担し、昨年10月の文化祭までに完成させた。全校生徒のアイデアをまとめ、原画を手掛けた3年生で3月11日に卒業を迎えた田中愛さんは「コロナの影響で地域の方との交流も少なくなってしまったが、お世話になっているので元気づけたいと思い『Cheer Up』の言葉を強調して、地域に届けたいと思いました」と絵を説明。
地元企業の協力も
完成した絵で元気づけたいと校舎の壁面への掲示を試みたが、劣化が心配されるため校内展示に切り替えた。しかし、複製などで校外へ展示できないかと検討するなかで、以前からつながりのある横浜環境保全(株)=中区山下町=に相談。同社は、地域の子どもたちが描いた絵をごみ収集車にデザインする事業を手掛けており、地域貢献の一環でそのノウハウを提供した。絵は、布地の横断幕に複製され、3月9日から無事掲示することができた。
米盛校長は「コロナ禍で、地域と連携した活動ができずにいるが、地域に元気を届けようと全校で作品制作に取り組んだ。今後も地域の力を借りながら『自己有用感』を高める活動に取り組んでいきたい」と話した。
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