山手警察署(前田俊明署長)は5月25日、特殊詐欺防止の広報啓発を行うため、プロレスラーの武藤敬司さん(58)=青葉区在住=に1日警察署長を委嘱した。武藤さんは闘魂三銃士の一人として日本のプロレス界を牽引。現在はGHCヘビー級王者としてプロレスリング・ノアで活動する。
武藤さんは当日、同署で前田署長から委嘱状を受け取ると「頑張ります」と意気込み、中区のコミュニティFMラジオ局「マリンFM」(86・1MHz)へ移動。同局の番組に出演した。
番組内では、昨年の県内の特殊詐欺被害が1772件、33億円となっていることに驚き「コロナ禍で困っている人が多い中で悪い人の懐に入っているのはもったいない」と話し「自らを守るために、自発的に気を付けていかなきゃダメかなと思います」と呼びかけた。
本牧に思い出も
「この辺は私にも馴染みがあるんです」と武藤さん。以前あったマイカル(現イオン本牧店)で「フィットネスクラブ610」をプロデュースしており「器具は、全部俺が選んだけど、入会者の平均年齢が58歳で、50kgのダンベルを使うのは俺だけだったんだよ」と笑顔で振り返った。最後には「やっぱり俺はプロレスラーだから、プロレスで元気を届けたいね」と放送を締めくくった。
コロナ過で人を集めた啓発イベントの開催が難しいなかでも、武藤さんを招きラジオを通じた特殊詐欺啓発活動に至ったのは、同局を運営する横浜マリンエフエム(株)(笹原延介代表)と同署が地域安全に関する協定を結び、日頃から協力体制にあるからだ。
前田署長は「今回は強い発信力を持つ武藤さんに協力いただき、とても感謝している。地域の安全・安心のために特殊詐欺撲滅に尽力していきたい」と話した。同署管内での昨年の特殊詐欺被害は13件、被害額は約1580万円だった。今年は4月30日までに2件、約158万円の被害状況となっている。
![]() 前田署長から委嘱状を受け1日署長に
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