障害者施設中区本牧活動ホームとなか区民活動センターはこのほど、横浜市の花「バラ」をイメージした「ローズキャンドル」を制作した。現在は区のオリジナルグッズとしてナカナ・カフェと山手西洋館で販売。売り上げは障害者施設利用者の収入になる。
「ローズキャンドル」は、横浜市の花「バラ」をイメージした、1個あたり直径約5cm×高さ2・5cmのキャンドル。燃焼時間は約5〜7時間程度で裏側にキャンドルの芯があり、ろうが溶けても表側はバラの形が残るデザインだ。色は赤・白・ピンクを基本に、要望に応じ青色や橙色など様々な色にも対応する。また、フレグランスオイルも使用しており、バラの香りも楽しめる。
「街の先生」が監修
制作は、なか区民活動センターのボランティア人材バンク「なかく街の先生」として石けんづくりを教える村野美和子さんが監修として同キャンドルの資材や材料の選定、制作指導などを行い、NPO法人・新(あらた)が運営する中区本牧活動ホームの利用者が手掛けた。同ホームは、障害のある人の拠点として、布巾やキーホルダーなどの制作・販売を行う。
村野さんは昨年、区内のイベントでハンドメイドソープの作品を出展。その際に、障害者施設と区のオリジナルグッズの制作ができないかと中区役所が区障害者団体連絡会に相談し、同ホームと連携することに。昨年末から準備を進めてきた。村野さんは「アロマの石けんも考えたが、災害時に使用できるキャンドルにした」と振り返る。
制作時には、障害のある人が作りやすいよう、キャンドルの芯を割りばしで挟んで支えるなど作業しやすいように工夫し、1時間前後で8個制作できる体制に。工程のなかでは、色をきれいに出すのが難したかったという。試行錯誤しながらも製品化に成功。中区役所別館1階のナカナ・カフェでは、1個250円から販売している。また、6月12日に大さん橋ホールで午前11時から午後3時まで開かれる「インクルーシブスポーツ体験会」のなかでもブースを設け販売される。同ホームの竹村光功所長は「キャンドルがおしゃれで、皆で楽しく制作できた。多くの人に届くと嬉しいです」と話した。
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