トップインタビュー 「『オンライン薬剤師』で医療の働き方改革」 株式会社HealthCareGate保田 浩文 代表取締役社長
-6月に発表した「オンライン薬剤師」とは。
「今後も高齢化が進む日本では、在宅医療の需要は高まると言われています。在宅医療を行う医師は患者の自宅に赴き診察するほか、文章作成や診療内人事も担うため負担が重く時間外労働が目立ちます。また、医師・看護師・薬剤師等で行っていた訪問診療は、コロナ禍で人数を削減する工夫も必要です。当社では『オンライン薬剤師』というサービスを21年6月から始動しました。在宅医療の現場に薬剤師をオンラインでつなぎ、臨床現場を共有しながら医師が診察を行います。薬剤師の同行で患者情報の照会や処方箋発行業務に付随する処方薬の検討、発行後の疑義照会を円滑処理が可能となり、医師は診療に集中できます」
-なぜ薬剤師か。
「6年間、薬学をメインに医学も学ぶ薬剤師は、医師の診療をよりスマートにサポートする職種になるべきだと、横浜薬科大学の在学中に感じました。卒業後はドラッグストアに就職しそこでの薬剤師の立場も学びました。その結果『本当に薬剤師は職能を求められる環境で働けているのか』と疑問を持ちました。医師の診察で処方箋を確認し再度薬局で確認を繰り返すことを患者さんは求めているのか。患者さんの健康には必要な業務なので難しい課題ですが、薬剤師本来の価値を生かせる環境をIT技術によって創出できないかと考え始めました」
-同サービスに至ったきっかけは。
「医療現場に広まるブロックチェーン(ネット上のデータを分散して管理するシステム)を用いた新たなサービスを模索。そのなかで在宅医療を行う青森県の医師から『処方箋のチェックが現場に欲しい』というニーズを聞き、一気に視界が開けました。同サービスにより医師の業務を薬剤師の職能を持って軽減するほか、臨床現場で得られるデータを蓄積でき、医学・薬学的な知識の向上にもつながります」
-今後の展開は。
「現在は、千葉県や熊本県など全国で同サービスの需要が出てきています。本社を構える横浜では、人口が多く高齢化も進むなかで、今後在宅医療のニーズも高まってきますが、専門にしている医師が少ない状況です。まずは市場づくりからスタートになりますが、薬剤師や医療事務の仲間を獲得し同サービスを展開することで地域医療に貢献していきたいです」
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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地元奉仕団体 新会長の横顔 Vol.710月17日 |