市民の生活・文化に寄与する優れた技能職者を市が選定する「横浜マイスター」が発表され、横浜家具を製作する(株)ダニエル(本社・中区元町)の椅子張り職人、吉田昌義さん(78)=保土ケ谷区在住=が選ばれた。
国家資格の1級家具製作技能士として、伝統的な椅子張工法などの高い技術が評価された吉田さん。あらかじめ枠組みされたセットスプリングが主流の中、吉田さんは椅子やソファの座面サイズや形に合わせ、複数の単独スプリングをバネ紐で結って固定する工法を行える数少ない職人だ。このスプリングのバランス一つで座り心地が変わるといい、適度な張りを残しながら、弾力ある掛け心地にするには熟練の技が必要。伝統的な横浜家具の製作や修理に生かされている。長年県家具協同組合の技術指導や技能検定委員、ものづくりの技術継承や楽しさを伝える同社の取組「家具の学校」で講師を務めるなど、後進の指導育成にも貢献している。
「椅子張り一筋63年」
中学校卒業後、先に木工職人になっていた兄に勧められ職人の道へ。群馬から上京し、家具製作会社で修業。椅子張りの技術を習得した。その後、ダニエルの前身である(株)湘南木工や市内2カ所の家具製作会社で勤務。退職後の2002年に同社が修理部門「家具の病院」を立ち上げるタイミングで再入社した。
最高齢マイスター(選定時)になり「今更という恥ずかしい気持ちもあるが、椅子張り一筋でやってきた自分の技術がお役に立てば」と吉田さん。10月に元町本店内に新設された工房で、その技を見ることができる。
横浜マイスターは1996年から毎年、これまでに66人を選定。今年度は吉田さんのほか靴修理・製造を行う「ハドソン靴店」=神奈川区=の村上塁さん(39)が、最年少マイスターとして選ばれている。
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