本牧 気まぐれ歴史散歩 51 『根岸の3つのお社』
間門交差点からコンビニエンスストア裏の道路を少し進むと、根岸線のガード手前の左側に、道路を背にして鎮座しているお社があります。
江戸期の絵図や古文書にも王子権現社と記されているこのお社は、今も「権現様」(または「お稲荷様」)と呼ばれ、開運厄除や子どもの安全、豊穣・豊漁を祈願して祀られており、今も根岸の人々によって大切に護られています。
権現様は、道路を背にして建っているのではなく、今の道路があとでお社の後ろを通っただけです。かつては目の前にあった海に向かって参道がのびていて、参道前に幕末に整備された外国人遊歩道が通っていました。今も、道路から一段下がった鳥居の前に立つと、南には美しい海が広がり、振り返ると緑一面の根岸の崖を背にした、小さくても立派な社殿がそびえていた…幕末当時の様子を偲ぶことができます。
白瀧不動へと続く道路には、ほかにも根岸で古くから大切に護られてきたお社「おしゃもじ様」「おみたけ様」があります。どのお社も、村人が協力しながら、お社も日常の生活も、互いに支えあって生活していました。近年さかんに言われるようになった「絆」が、その当時は当たり前のように日々の生活の中に存在していました。根岸の3つのお社は、そのことを改めて思い出させてくれる存在なのかと感じます。
次はちょっとしんどそうですが、これから根岸の七曲りの階段を登りたいと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
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