横浜市内で事業を営む経営者らからなるNPO法人・よこはま観光資源開発(坪井裕平大代表理事)=中区太田町=が、地域活性化を目指し横浜産レモンを広めていこうと12月10日、西区の浅間台小学校でレモンの苗木の植樹式を行った。市内の4プロスポーツが参加し児童と一緒に横浜の盛り上げを誓った。
NPOによる企画
よこはま観光資源開発は今年6月に設立したばかり。飲料メーカーや貿易業、IT関連など様々な業種のメンバー14人からなる。いずれは横浜産レモンを原材料としたレモネードを作り、プロスポーツチームの試合会場でリユース瓶を使った観戦ドリンクとして販売する予定だ。
最初の栽培地
代表理事の坪井さんによると、横浜は140年前に日本で初めてレモンの栽培が行われた地。当時は今よりも平均気温が低く栽培に適さなかったため横浜では成功せず、瀬戸内などの温暖な土地で盛んになったという。
しかし、現在は温暖化の影響で横浜がレモン栽培に適した気温となったため、今回「リベンジ」することに。プロジェクト名を「横浜がんばレモン」として、横浜の未来を子どもたちと共に作りたいと、市内小学校に植樹を依頼。このほど市内12の小学校に苗木を植樹することになった。
そのキックオフとなった浅間台小の植樹式には、今後、苗木を育てることを踏まえて3年生が参加。市内を拠点とするサッカーやアイスホッケー、バスケットボールのプロスポーツ4チーム(横浜FC、横浜YSCC、横浜グリッツ、横浜エクセレンス)の選手らとともに、校門近くの斜面に4本のレモンの苗木を植えた。
その後、校舎の裏庭に集まりキックオフイベントが開催され、ケーブルテレビ局の生中継も入り、子どもたちは興奮している様子だった。同校の大橋恵子校長は「レモンを育てて、ふるさと横浜を盛り上げていきましょう」と3年生全58人に呼び掛けた。女子児童の一人は「ちゃんと育てていきたい」と笑顔で話していた。
耕作放棄地の解消を
同NPOは、この活動を周知していくとともに、最終的には耕作放棄地の解消を掲げる。
レモネードなどの販売で得た収益で耕作放棄地を借り上げ、そこでプロスポーツチーム選手との農業体験などを通してレモンを植樹したいとしている。
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