西区西戸部町のNPO団体・野毛坂グローカル(奥井利幸代表)は、日本国際交流センターなどが主催する「アジア健康長寿イノベーション賞2021」において、タイの自治体や大学、湯河原町との連名で大賞を受賞した。11月29日に表彰式が都内ホテルで行われ、奥井代表らが出席した。
同賞は日本政府が掲げるアジア健康構想の政策実現の一環として昨年から開催。高齢化による様々な課題の解決となる革新的な取り組みや製品など、アジア各国の事例を募集し表彰している。
野毛坂グローカルは、日本とタイの自治体および大学をつなぐコーディネート役を担った。タイの関係者を日本に招き、湯河原町などで日本の高齢者支援などを研修。それを踏まえてタイにおいて自治体や地域単位で高齢者を支援していく包括的ケアモデル「STRONGプログラム」を構築。このプログラムが、タイの自治体に広がる構想が評価された。
奥井代表は「住民が主体となって地域の高齢者ケアをしていくというコンセプトです」と説明。「このコンセプトに共感して、各地域にあわせたやり方で高齢者ケアに取り組んでもらうのが目的です」と話した。
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