コロナ禍で数多くの業界が経済的な打撃を受ける中、宿泊業界へのダメージは顕著だった。そんな状況を打破しようと、中区太田町のビジネスホテル「横浜平和プラザホテル」は、朝食を提供していたレストランをコワーキングルームとし3月22日、リニューアルオープンした。他社と差別化を図るため、Wi―Fiなどネット環境の整備を強化。顧客のニーズに応え、かつ従業員のモチベーションを保つため、新たな事業に乗り出した。
同ホテルは35年以上前に創業。みなとみらいや関内など人気の観光スポットまで徒歩圏内、馬車道駅から徒歩1分とアクセスが良く、地方から出張で訪れたサラリーマンや修学旅行生、訪日外国人など多くの人に利用され、創業以来黒字経営を続けてきた。
ところが、感染症が拡大し緊急事態宣言が発令されると状況は一転。利用客は激減し、それに比例し売上も一時は9割減となった。
新たな客層獲得へ
営業継続や従業員のモチベーション維持を模索する中、日中にテレワークのため利用する客が増加するなど需要を発見。国の事業再構築補助金などを活用し、客室5部屋をワーケーションルームに改装。さらに、レストランをコワーキングルームとしてリニューアルし、誰でも気軽に利用可能にした。利用料は1時間300円(学生は200円)と手頃な価格にし、これまで主な客層だった男性会社員のみならず、学生や女性客など新たな客層を取り込んでいくという。
同ホテル総括主任の近藤静香さんは「コロナ禍で無ければ挑戦していなかった事業かもしれない。多くの方々に気軽に利用して頂ければ」と話した。
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