横浜平沼高校かるた部は、県予選で優勝し7月23日に近江神宮(滋賀県)などで行われる競技かるたの全国大会に出場する。同大会出場は3年ぶり6回目。部員たちは「全国出場だけで終わらず、結果を残したい」と意気込む。
「畳の上の格闘技」と称される競技かるたは、読み上げられる小倉百人一首の札を、相手よりいかに速く取るかを競う。
同校は5月に行われた県予選に出場。県内31校を勝ち抜き優勝し、全国への切符を獲得した。大会出場メンバーは8人。うち3年生2人、2年生2人、1年生1人の計5人が試合に出場した。
「(勝ち上がった8校が総当たりする)二次予選は正直きつかった」と主将の生亀香珠彩(いきかずさ)さん。最終の桐光学園高校戦では、両者とも札が残り1枚ずつとなる「運命戦」にもつれ込む接戦を繰り広げたが、「最後まであきらめず粘り強く戦って勝てた」と振り返る。全国出場が決まった時には、部員ら皆が駆け寄り泣いて喜んだという。
生徒主体で教え継ぐ
同校は全国常連の強豪校だが、部員全38人の半数以上が未経験者。強さの秘訣を尋ねると、副部長の長崎歩人さんは「先輩たちの指導のおかげで上達できている」ときっぱり。引退・卒業後も練習に参加する人が多く、現役生は上級生との試合を重ねることで、腕を磨いているという。
全国大会は一昨年はコロナ禍で中止。昨年は大会規模が縮小され、県予選2位で惜しくも出場を逃したため、現在の部員は全国の大舞台は皆初めて。出場メンバーの中里彩さんは「皆で一丸となって優勝を目指す。思い出に残る大会にする」と力強く話した。
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