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中区新山下 弁財天の記憶、後世に 由来記載の銘板が建立

文化

公開:2022年7月28日

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除幕式で、設置された銘板の前に立つ地域住民ら
除幕式で、設置された銘板の前に立つ地域住民ら

 中区新山下1丁目のみなとみらい線車両留置場工事敷地前に、「新山下弁財天跡」の由来を記した銘板が建立された。7月22日には銘板の除幕式が行われ、地元自治会の役員をはじめ、設置を手掛けた横浜高速鉄道(株)、また横浜市の関係者らが出席。地元住民からは「新山下の歴史を後世につなげたい」との声が聞かれた。

 新山下弁財天は、昭和初期に地域の有志が広島県の厳島神社から勧請し、見晴橋付近に安置したのが始まり。その後、現在の新山下1丁目の山際にお堂が建てられ、その中に祭られたという。

 1945年5月29日、横浜大空襲によりお堂は焼失したものの、新山下の町全域は戦火を免れた。そのことから弁財天が「身代わり」になってくれたといわれている。

 また、終戦間もない49年ごろに大白蛇の死骸が山下橋付近に流れ着いたといわれ、その白蛇を住民は焼失してしまった弁財天の化身としてお堂跡の近くに朱塗りの祠を造って「白龍弁財天」として祭った。以後、町の有志が管理してきた。


 2003年の山際緑地造成工事により祠は撤去され、本尊は現在、磯子区の寺院に納められている。

横浜高速鉄道が整備

 弁財天のお堂があった場所は、みなとみらい線の車両留置場工事の敷地内となっており、施主である横浜高速鉄道は工事を進めるにあたり、地域の歴史を知り「微力ながらの貢献」として銘板を整備した。

 銘板はステンレス製で幅1・36m、高さ0・8m。外枠の高さは2・05m。そこに記された文章は新山下一丁目自治会副会長の原洋二さん(89)によるものだ。原さんは「町の歴史は100年弱の新山下だが、身代わり弁財天があったということを次の世代にも知ってもらいたい」と語る。

 新山下1丁目の山際は留置場の工事車両が通る側道として使用されるが、工事終了(30年度の見込み)後は、緑道として整備される予定だ。

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