老松中学校2年生の岸珠来さんがこのほど、全国中学生人権作文コンテストの横浜市大会で優秀賞を受賞した。岸さんは「正直、賞をとれると思ってなかったので、びっくりしたが、お母さんに報告したら『すごいね』と褒めてくれてうれしかった」と話した。
同コンテストは市人権啓発活動ネットワーク協議会と市教育委員会が主催。市内129校から5万2729編の応募があり、最優秀賞に12人、優秀賞に13人が選ばれた。
率直な気持ちを文章に
作文の題名は『私の母は障がい者』。岸さんが中学1年生の時に、母親が網膜色素変性症であることが発覚。打ち明けられた時の驚きや複雑な気持ちを文にしたためた。
「センシティブな内容なので、当事者の方々が違和感を抱いたり、失礼な内容にならないように心掛けた」と岸さん。初めて母が白杖を持って出掛けた日、誰かに絡まれてしまうのではないかと心配した思いは一転。帰宅した母親が、街中で周囲の人から「お手伝いしましょうか」と声を掛けられたと、にこにこしながら話す様子を見た時の心境の変化が、率直な言葉で表現されている。
作文の最後は「健常者も障がい者も関係なく接することができたらいいと思う」と締めくくる。岸さんは「以前の私もあったように、障がいに対する誤った認識が広がらないように、作文をたくさんの人に読んでもらえたら」と話した。
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