3年に一度の民生委員・児童委員と主任児童委員の全国一斉改選が12月1日に行われた。中区では171人、西区では119人の計290人の委員が活動をスタート。委嘱式では一人ずつ名前が呼ばれ、各地区の代表者が区長から委嘱状を受け取った。
民生委員・児童委員は厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。任期は3年(再任が可)で、自治会町内会長らが推薦。担当区域で高齢者や障害者の安否確認や見守り、子どもたちへの声掛けなどを行う。主任児童委員は同委員と連携し子育て支援や児童健全育成活動に取り組む。
ノウハウ継承の制度を設置
県民ホールで行われた中区の委嘱状伝達式では、民生委員・児童委員151人、主任児童員20人に小林英二区長から委嘱状が渡された。また、功労者7人には表彰状が贈られた。
中区民生委員児童委員協議会(民児協)の会長には梁田理惠子さんが再任。副会長には堀内和子さんと鈴木聖一さん、主任児童委員連絡会は、長谷川由美さんが代表に選ばれた。梁田さんは「笑顔とリスペクトする心を常に持ち、地域の方々の困りごとに耳を傾ける」と意気込みを話した。
中区では今改選から、退任した同委員が一定期間「アドバイザー」として新任委員の活動をサポートする「バトンタッチ制度」を設けた。訪問の同行や適切なつなぎ先の助言、学校や高齢者施設、地域ケアプラザなど関係機関との顔つなぎを行うことで、ノウハウを継承していくという。
「つなぐ」のが仕事
西区は市社会福祉センターのホールで行われ、民生委員・児童委員が107人に、主任児童員が12人に委嘱された。伝達式では区内6地区の代表者に菊地健次区長から委嘱状が手渡された。
現在約2割を占める区内の65歳以上の高齢者の割合は、2040年に約3割に達すると予想。菊地区長は「高齢者をはじめ、子育て世代への力添えが必要」と各委員の働きの重要性を説き、新任の委員に向けて「悩んだ際は抱え込まず先輩委員や区役所に相談してほしい」と呼び掛けた。
式典後、各地区の会長や副会長、委員らを選出。西区民児協の会長には武田容子さんが再任。主任児童委員連絡会の代表には伊藤美紀さんが選出された。
第一地区の民児協会長に再任された神戸英男さんは「お困りの方としかるべき機関をつなぐのが我々の仕事」と話した。
![]() 表彰された功労者や各地区の代表者ら=中区
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![]() 地区ごとに集まり役員を選出した=西区
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