毎週火曜日にマリンFMの番組でDJを務めるバイオリン奏者 加納 伊都(いと)さん 中区根岸加曽台在住 40歳
クラシックを身近に
○…新型コロナの流行から「何かできないか」と始めたのが地元コミュニティラジオ局の番組『加納伊都のClose To The Violin』。「自分でしゃべって、自分で演奏するバイオリンの番組はここしかないかも」とはにかむ。クラシックを身近に感じてもらえるように自らDJを務め、また生演奏も披露する。今年で3年目を迎えた。6月30日には都内で行われる「ウクライナ・ロシア平和の集い」に賛美奉仕者として参加する。
○…中区で生まれ、4歳からバイオリンを始めた。「覚えてないけれど、私がやりたいと言ったらしいんです」。小学4年生で第10回神奈川音楽コンクール小学生の部で最優秀賞を受賞し、11歳で神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演した。横浜国立大学付属横浜小・中学校を卒業し、桐朋女子高等学校音楽科に進学。奨学金を受けウィーン国立音楽大学に進学し、オーストリア、ドイツ、イギリスなどで15年間にわたり演奏活動を行ってきた。
○…「イギリスは貴族の大きな家でコンサートを開いていて、音楽家の需要が高い」と日本との違いを語る。また、大学の授業がきっかけで携わるようになった音楽療法に力を入れ、認知症や発達障害がある人たち向けのコンサートを行っている。「イギリスで音楽療法は医療行為として知られています。音楽って色々な効果がある」と力を込めて語る。
○…現在は大手総合電機メーカーで社内マネジメントなどに従事する傍ら、活動を続ける。バイオリンを弾くことが好きな気持ちは一貫して変わらないという。「ちょっとご飯を食べる感覚で、週末の楽しみの1つとしてクラシックや生の楽器の音を聴いて欲しい」と思いを語った。
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