沖縄県の高校生約20人を対象に「認知症サポーター養成講座」が7月14日にオンラインで行われた。
企画したのは、横浜市多業種交流会「浜chan」。認知症サポーターの養成などを行う「キャラバン・メイト」の活躍の場を広げようと活動している。これまでも、認知症の理解推進などに取り組むNPO法人市民セクターよこはまと協力した福祉イベントや、大型複合施設の従業員約600人を対象とした講座などを行ってきた。浜chan会長の志摩宙人さん(50)はキャラバン・メイトの資格を持つ。
同団体として沖縄県の高校生を対象とした講座は初めて。志摩さんが、幼少期に沖縄に住んでいた縁で、同県浦添市の福祉団体とつなぎ実現した。
生きがい大切
講座では、認知症の定義に始まり、物忘れとの違いなどを図を用いて説明した。
65歳未満で発症する若年性認知症を患った友人の話も交えながら「(症状にもよるが)認知症の人でもスマホの地図を見れば目的地に到着することができるし、分からなければ周りの人に聞くこともできる。待ち合わせできなかったことは一度もない」と自身の経験を話した。
また症状の進行を遅らせるのに有効な手段として「人生の目的や生きがいを持つこと」と話し、海外の学会資料などをもとに説明していた。
参加した高校3年生の宮國こころさん(18)は「携帯を使えば目的地にちゃんとたどりつけることを知って驚いた」と講習を振り返った。
認知症サポーター養成講座は認知症に対する正しい知識と理解を持つことで、安心して暮らせるまちづくりを目指すためのもの。厚生労働省が管轄し全国の自治体事務局が窓口。講座は約90分で誰でも受講可能。受講後はサポーターとして偏見を持たず、近くで困っている人の手助けを行うなどの役割を担う。
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