日本初のカフェバーとして本牧で創業し、現在桜木町のコレットマーレにある「アロハカフェ」で、「ブルームーンコラボレーションバー」が開催されている。
ブルームーンは1995年にアメリカで生まれ、今や全米売上ナンバーワンを誇る人気のクラフトビール。この味に感激した人が「ONCE IN A BLUE MOON!(奇跡の意)」と言ったのが名前の由来だ。小麦を使った無ろ過のホワイトビールで、日本にも熱心なファンが付いていた。
実はオーナーの河原奈里さん(43)もその一人。前身の本牧のアロハカフェでアルバイトとして働いていた20代の頃から店で取り扱いがあり、おしゃれなロゴに惹かれ、ボトルを手に取ったのが最初の出会い。「爽やかで飲みやすい。それまでビールは苦手だったけれど、ブルームーンがきっかけで飲めるようになった」
しかし2021年12月に同ビールを扱う会社の日本法人が撤退し、1年3カ月間、国内の販売が休止に。白鶴酒造が輸入販売権を取得して、今年3月に再び日本に上陸した。5月には生ビールも販売されると聞き、ファン心がくすぐられた。
ファンから研究家へ
一方、販売元である白鶴酒造は始めたばかりの洋酒の取り扱いに慣れておらず、河原さんは店に訪れた営業担当者にブルームーンの歴史から洋酒業界について話すうちに、認知度アップや販促について相談を受けるようになったという。今回のコラボバーもその中で出たアイデアの一つで、営業担当者が本社に掛け合い実現した。
また樽の扱いが難しいビールのため、河原さんは最適な状態で提供する方法を醸造家や知り合いのバーテンダーに聞いたり、何度も試飲をしながら独自に研究を重ねた。研究成果は白鶴酒造社内でも共有化されるほどで「もはやブルームーン研究家」と笑う。「本来のポテンシャルが引き出せた。今日本で一番おいしいブルームーンが飲めると自信を持っていえる。ぜひ飲みに来てほしい」
地域活性化の一助にも
8月31日は数年に一度ひと月で2度目の満月が出る「ブルームーン」の日。同日からコラボバーが本格始動し、10月31日まで開催。店内がブルームーン装飾になるほか、同店が考案し公式レシピとなったビアカクテル4種も販売される。ボトルを転がしたり、添えられたオレンジを口に入れて飲むとその味わいが完成するという同ビールならではの飲み方を伝えるほか、ボトルと生の飲み比べセットも用意した。
また"横浜ブルー"に絡めて地域活性化の一助にもしたいと考えており、ベイスターズやゆずの横浜ライブに絡めた特典も予定している。「他にも横浜と青が関わるものがあればコラボしたい。皆で一緒に横浜を盛り上げていけたら」
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