本牧 気まぐれ歴史散歩 72 『日本におけるハロウィン発祥は本牧か?!』
ハロウィンのもととなるお祭りは、キリスト教ではなく、紀元前の古代ケルト文明で行われていたSamhainとされています。古代ケルト人は、1年の終わりをちょうど昼より夜の時間の方が長くなる10月末頃としていました。その夜には篝火(かがりび)を焚き、動物を調理して神に捧げ、豊作豊漁を感謝する収穫祭を行っていました。火はあふれる生命の象徴、悪霊を遠ざける魔除けと考えていた古代ケルト人は、カブの中身をくり抜いて作った入れ物に篝火の火を入れて自宅に持ち帰り、その火を明かりや暖炉に使いました。その後、より温暖な地を求めてアメリカ合衆国南部地方へ移住したアイルランド人たちが、寒冷地で育つ大きなカブの代わりに、カボチャでランタンを作るようになったようです。
アメリカでハロウィンが定着し始めるのは20世紀初頭のことで、第二次世界大戦のときに食糧不足となったことから一旦ハロウィンは廃れましたが、1950年代から菓子メーカーの販売戦略とドラキュラやフランケンシュタイン・狼男などのホラー映画ヒットが重なって、ハロウィンのときに映画の登場人物に仮装するのが流行となっていきました。本牧の接収地でハロウィンが始まったのもそのころのことなので、日本におけるハロウィン発祥の地は「本牧」と考えても良いのではないかと思います。
もうちょっと山手警察署の前にいようかなと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
|
|
|
|
|
|
|
人生100年時代の消費者トラブル対策 参加無料先着400名 申し込み不要 当日直接会場(港南公会堂)へお越しください https://www.yokohama-consumer.or.jp/study/lecture/detail2207.html |
<PR>