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性のギャップ乗り越え人生謳歌「俺たち、最高に幸せです」 トランスジェンダーの小松さん、奈良さん

社会

公開:2023年12月7日

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インタビューに応える小松さん(右)、奈良さん
インタビューに応える小松さん(右)、奈良さん

 横須賀市在住の小松永大さん(39)と奈良あゆむさん(34)は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーのカップルだ。2019年4月、横須賀市が性的少数者などのカップルを公的に認めるパートナーシップ制度を小田原市とともに県内で最初に導入し、2人が市内で1組目になった。

 2人とも戸籍上の性別は女性だが、性自認は男性。制度を利用しようと考えたのは、急病やけがなどパートナーにもしものことがあったときを考慮して。「病院に運ばれたときも婚姻関係がなければただの他人。最期に立ち会えないと考えると不安だった」と奈良さんは説明する。

 利用は"保険"の意味合いが強く、日常生活が変わったわけではない。性的少数者の中でも制度の賛否は分かれる。それでも小松さんは「最終的に認めてほしいのは同性婚。制度はそのステップになる」と評価する。

前向きに発信

 2人が大切にしているのは、性的少数者であることをポジティブに発信すること。奈良さんは言う。「性的少数者がメディアなどで取り上げられる際、かわいそうな人たちとしてクローズアップされることが多い」。「でも、俺たちは日々幸せをかみ締めて生きている」と小松さん。配信する動画では2人で料理をしたり、BBQをする楽しい日常を紹介し、SNSでもネガティブな発信はしないよう心掛ける。

 辛い過去はあった。思春期を迎え、性別に違和感を感じても周囲から「女らしくしろ」「男にもてないから男の格好をしているんでしょ」と心無い言葉を浴びせられた。学校でスカートをはかなければいけないのも苦で仕方なかった。

 かつてと比べれば社会全体の性的少数者への認知は進んでいると感じる。だが一方で、特別視する世間のフィルターは依然根強いとも思う。

 2人は声を揃える。「世の中に自分たちのようなカップルもいるのだと知らしめたい。特別じゃなくて、身の回りに当たり前にいるんだと」

◆パートナーシップ制度の導入が23年7月までに県内33市町村で完了した。制度に関わる性的少数者当事者の声を4回にわたって取り上げる。

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