上野 孝 会頭
令和５年の振り返りを一言で申しますと、「コロナ禍からの復興の１年」と表すことができると思います。一方、混迷の度合いを深める世界情勢や引き続くエネルギー価格・原材料の高騰、円安の進行などの影響、さらには人手不足の進行によって会員企業からは一部営業の休止や、やむを得ず発注を断るといった機会損失の切実な声がございました。国内取引の多い中小企業にとりましては、令和５年も厳しい経営環境を強いられた１年でありました。
こうした中、当所では中小企業支援と横浜経済の再生に向けた諸事業を展開いたしました。物価高騰に苦しむ中小企業の円滑な価格転嫁の推進、10月に開始されたインボイス制度の会員企業の対応支援強化、新たな成長に向けた支援事業などです。
これからの横浜経済をリードする観光振興にも力を入れました。当所が主催するザよこはまパレードを５月に、ワールドフェスタ・ヨコハマを10月にそれぞれ盛大に開催し、前年を上回る来場者を得ることができました。
３年後の横浜では、首都圏（１都３県）で初めての万博となる「ＧＲＥＥＮ×ＥＸＰＯ ２０２７」が開催されます。運営主体となる２０２７年国際園芸博覧会協会の副会長に私が就任し、成功に向けて支部・部会においてＧＲＥＥＮ×ＥＸＰＯ ２０２７と将来のまちづくりに関する説明会や会場予定地の視察会を実施したほか、地元横浜から機運を盛り上げるために、当所の会頭･副会頭企業として10億円を寄附することを表明するなど、地元経済界の決意を新たにいたしました。
当所では、令和６年の事業目標として「デフレからの脱却と新たな成長を目指して」を掲げ、現下の経営課題の克服に取り組む中小企業への支援事業と今後の横浜経済の活性化を担う諸事業を積極的に推進して参ります。
また、今後の横浜経済の活性化を担う観光振興・まちづくりにつきまして、最も重要な事業が国際園芸博覧会の開催支援です。引き続き「ＧＲＥＥＮ×ＥＸＰＯ ２０２７」の開催成功に向けた機運醸成に尽力するほか、横浜の西部・内陸部における活性化拠点としての開発の推進を積極的に支援いたします。
都心臨海部の「山下ふ頭の再開発」も、将来の横浜経済の核となる重要なリーディングプロジェクトであります。当所は「地域関係団体」の１つとして検討委員会に参画し、当所としての意見を提示して参りたいと思っております。
最後に、本年は３年毎の議員改選期に当たります。議員改選手続きを円滑に推進すると共に、こうした機会を捉えて当所の事業活動を周知して会員増強運動に取り組んで参ります。
（以上、要旨。見出しは本紙）
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ！今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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