災害拠点病院の1つ、けいゆう病院=西区みなとみらい=は、神奈川県の要請を受けDMAT(災害派遣医療チーム)を能登地震の被災地である石川県七尾市に派遣した。期間は1月29日から2月2日までの5日間。
派遣されたのは医師1人、看護師1人、薬剤師1人、業務調整員2人の計5人。1月31日は志賀町の3カ所、2月2日は七尾市の2カ所の避難所を巡り、計11人を医師が診察した。
隊員の1人で看護師の大森淳子さんは「避難所によって状況がまったく異なる」と話す。避難者が20人ほどと少人数だった志賀町の避難所は、水道、電気、ガスのライフラインが生きていたこともあり、体調不良者はおらず、ラジオ体操なども行われていたという。
一方、同じ志賀町でも180人近い避難者が身を寄せていた施設では、嘔吐の症状があり熱も39度を超える70代の女性がいて、救急車を要請。七尾市では、避難所となっている小学校の体育館で、コロナの陽性者を数人確認。大森看護師は「人数の多いところは感染のリスクが高まる」と指摘していた。
薬剤師の上村忠聖さんは、複数の避難所を巡回する中で「日ごろからの近所づきあいの有無が、避難所生活に大きく影響する」と語った。コミュニケーションが少なくなると、寝たきりの状態が悪化するケースもある。
支援物資、積まれたまま
避難所には食料や飲料、スマートフォン用携帯バッテリーなどの支援物資が届いているが、仕分けができておらず、積まれた状態のままのところもあった。同病院のスタッフは「支援は物資ではなく義援金がよい」と話していた。
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