連載コーナー37 横浜とシュウマイと私 「豚と魚介のおいしい関係」
令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?
日本各地で桜が開花し、コロナ対策もほぼ落ち着くこの春。旅行に出かけたくなる方も多いのではないでしょうか。
別の仕事の絡みではありますが、私は一足先に「シュウマイ旅」に行って参りました。場所は広島尾道。シュウマイのイメージはほぼありませんが、地元関係者の情報から、若手が開業したネオ中華バルに素晴らしいシュウマイがあるということで、その噂を確かめに行ったのですが......想像以上に素晴らしく、旅後数日がたった今もその興奮が冷めません。
「うーろん」というお店のシュウマイの基本は豚肉中心のシンプルシュウマイ。注文が入ってから握るスタイルで、豚肉そのものの美味しさをストレートに味わえる名品でしたが、それ以上に驚いたのがホタルイカ、牡蠣が豚シュウマイの上にまるごと乗った2種。魚介の絶妙な蒸し具合はもちろん、魚介から出たスープと豚肉が相まった時の旨味の相乗効果のすごいこと!シュウマイにおける豚肉と魚介の「おいしい関係」を改めて感じさせられました。
先月26日の「シュウマイの日」前後、テレビなどでシュウマイを取り上げていただけたようですが、そのほとんどが豚肉中心スタイル。もちろん豚肉あってのシュウマイですが、この魚介との関係にも目を向けてほしいと願います。
我らが崎陽軒のシウマイも、帆立の干し貝柱という魚介の旨味との相乗効果がカギ。そんなことも考えながら、春シュウマイをお楽しみ下さい。
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