横浜が舞台の映画『帰ってきたあぶない刑事(デカ)』の公開を前に、横浜市や地元企業とタイアップした観光・周遊企画が盛り上がりを見せている。明日5月3日開催の「第72回ザよこはまパレード(国際仮装行列)」には主演の2人が登場。長年続く人気シリーズの聖地として、市内外からの誘客促進を図る。
「あぶない刑事」は、横浜港警察署捜査課の破天荒な刑事、タカ(舘ひろしさん)とユージ(柴田恭兵さん)の最強バディが、粋なジョークとクールなアクションで活躍する刑事ドラマ。80年代後半を代表する国民的な人気を呼んだシリーズだ。劇場版最新作から8年ぶりとなる今作では、刑事を引退後、ニュージーランドで探偵をしていた2人が帰国。横浜で新たに探偵事務所を立ち上げ、娘をにおわせる依頼者女性の母親探しを行う中、その先々で事件が多発するというストーリー。
24日の公開に先立ち現在、横浜市役所1階アトリウムの大型モニターでは、主演の舘さんと柴田さんによる市民に向けたメッセージ動画と映画の予告映像を放映し、映画をPR。明日3日開催の「ザよこはまパレード」には、相棒の日産レパードと共に2人がオープンカーで登場する予定だ。キッズパレードは午前10時45分〜、スーパーパレードは11時15 分〜。2人の登場は午後1時〜1時30分頃で、山下公園から出発し、万国橋交差点までパレードの最後尾を飾る。
市内で回遊イベント企業コラボも
公民連携で、横浜の新たな魅力とにぎわいを創出したいと考える横浜市では、15日〜6月30日に「歴代のあぶない刑事劇場版 ロケ地横浜を巡ろうキャンペーン」を行う。区役所や図書館、商業施設などでロケ地マップを7万部配布(なくなり次第終了)するほか、対象店舗で500円以上購入者にオリジナルステッカーを進呈する。詳細は15日から「横浜観光情報 サイト」で発信する。
また、企業もコラボに積極的だ。みなとみらい線の一日乗車券や(株)ありあけの「横浜赤レンガ倉庫ブリュレカステラ」、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルのカクテル(10日〜)など、映画のコラボ商品も多数発売されている。ロープウェー「ヨコハマエアキャビン」では、オリジナル往復券のほか、ボイスコラボも実施。神奈川大学が企画した映画プロデューサーによる公開講座は即日完売するほど人気だったという。
また元町ショッピングストリートではタカ&ユージによる街内アナウンスを放送中。24〜26日に元町SS会加盟店の期間中の購入レシート合算5000円でグッズなどが当たる抽選会を実施し、特設会場では映画グッズのショップや映画の衣装や小物、過去映画・ヒストリーポスターの展示も。同イベント担当の坪崎満さんは「元町は映画のロケ地にもなっているのでぜひお越し下さい」と話している。
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