横浜みなとみらいホール=西区みなとみらい=で5月5日に行われた「こどもの日コンサート」。その公演制作に携わっていたのは20人の「中学生プロデューサー」だ。
同ホールでは、「子ども達が社会を学ぶ場」の創出を目的に2021年からコンサートの事前準備や当日の会場運営などの仕事に中学生が挑戦している。
活動は昨年12月から始まった。曲の構成や演出アイデア、当日進行案の作成を行う「企画」チームとチラシやプログラムの作成、広報を行う「広報」チームに分かれ、プロのスタッフとともにコンサートの選曲や広報活動など、公演へ向けて準備を進めてきた。
中学生プロデューサーの一人、市田祐希さん(14)は「各チームに分かれて話し合いをする場面では、みんなが積極的に意見を出していて、『このような方法もあるのか』など新たな発見が多く見つかった」と話す。
SNSで本番までのカウントダウンを行ったり、開演前も楽しんでもらえるようにロビーでパフォーマンスを行うなど、中学生のアイデアが詰まった公演となった。
大盛況のうちに幕を閉じた本番
迎えた本番当日、中学生プロデューサーはプログラムの配布や会場案内、アナウンスやロビーでのパフォーマンスなど、観客を迎えさまざまな仕事に挑戦した。
場内アナウンスに挑戦した下森結月さん(14)は「本番直前の出演者の方達の舞台袖での様子を見ることができ、とても贅沢な時間だった。プロの方と一緒にコンサートを作り上げるという、学校の授業では体験できないようなとても貴重な経験ができた」と話していた。
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