神奈川県指定無形民俗文化財である「お馬流し」が8月2日(金)から4日(日)にかけて行われる。本牧神社の特殊神事で459回を数える。「このお祭りがあるから神社と地域が一体化できる」と同神社の當麻(たいま)洋一宮司。人と人、神と人が和合して平安への感謝と慶びを共にする「神人和楽」の祭りが、今年も本牧の夏を熱くする。
地域のあらゆる災厄を「お馬さま」に託して本牧の沖合に流し去る「お馬流し」。6体のお馬さまは首から上は馬、胴体は亀で、境内で育てられた茅でつくられる。
初日の2日にお馬さまを奉製した「やぶ」と称する羽鳥家でお馬清祓い、3日に社殿に迎えられる。4日は送り式が行われた後、特別に飾られた車両で町内を巡幸する(午前9時、大鳥居前から出発)。1時間ほどかけて町内を巡り本牧漁港へ。11時からお馬流し神事が行われる。
全本牧18ケ町の氏子衆が「浜方」「陸方」それぞれの役割を分担し、一体となって奉仕する、まさに街をあげての伝統神事。當麻宮司は「お馬流しは疫病や戦争、災害などを乗り越え受け継がれてきた。地域の助け合いの源になっている。疫病をはらい、生活が穏やかに幸せであるように願う神事の本来の意味を、つないでいくことに価値がある」と話す。
新本牧公園で行われる中区最大規模の盆踊りは3日間とも開催され、露店も並ぶ。吹奏楽の演奏は3、4日の午後4時から(3日は本牧中、4日は大鳥中)。奉納神楽は3日の5時30分から境内で。当日の様子は、マリンFM(86・1MHz)や神社の公式SNSで中継・配信される。
街をライトアップ
本牧の街をペットボトルライトが彩る「本牧ライトアッププロジェクト」は9回目。8月2日夕方から4日夜まで飾られる。ペットボトルにLEDライトを入れ、絵や文字を描いた紙を中に入れる。誰でも参加可。ライトとボタン電池は地区センターやコミュニティハウスなど8カ所で7月20日から配布(なくなり次第終了)。(問)【電話】045・622・4411
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