神奈川県の地酒や名産品を集めた店「神・相模・國」が日ノ出町駅近くの中区若葉町に今年6月、オープンした。県内に14軒あると言われている日本酒の蔵元のうち、7月18日時点で10軒の商品が並ぶ。店内には角打ちのスペースが設けられ、気になる商品はその場で試し飲みし、購入することができる。
「丹沢水系は名水百選にも選ばれている。水が美味しいところで作られる酒はもちろん美味しい。なのにほとんど知られていない」と話すのは店主の豊川優徳さん(61)。地酒の原点である「地元の酒は地元で消費する」を実践したいと定年を迎えた昨年、33年間に渡り酒類流通業に携わった経験を生かし、起業した。
青森県出身の豊川さんは、大学進学を機に神奈川に。「大都会であり、海、山、里もある。そんな魅力的な場所で生まれた銘品を発信し恩返ししたい」と語る。
店には地酒のほかに県内で作られたクラフトビールや焼酎などの酒類、美豚ハマジャーキーや岩井の胡麻油などの食品、工芸品など地元の銘産品を販売。「来るたびに変化がある店」をコンセプトにする豊川さんが選んだ県内各地のこだわりの商品は今後も増えていく予定だ。観光パンフレットも置かれ、来れば県の新たな魅力に出会える。「ゆくゆくは道の駅を作ることが目標」と豊川さん。■神・相模・國=中区若葉町2の24の5 松井ビル101、【電話】045・315・5418
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